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​家族の和音を探す調律のような設計を

「建築」を「楽器」に例えるならば「設計」は「調律」になるでしょう。

現在ではデジタル化も進み、チューニングメーターで一つ一つの音を正確に調律出来る様になりました。

建築設計においても近い将来、敷地形状・部屋の数・大きさやその他条件等パソコンに入力すれば理想的な間取りが数秒で描ける時代がくるかもしれません。

では設計士や調律師は機械化の波にのまれ不要な職種になっていくのでしょうか?答えはNOと言えます。

調律師の仕事は正確なチューニングではありません。

機械では成し得ない心地よい響きやうねりを生み出すため、その楽器の状態や温度・湿度を加味し調律を行っていくのです。

最も必要とされるのは見極める感性と、具現化する創造性です。

それなりの経験や機械の力に頼ればそれなりの事が出来てしまうのがこの仕事の怖い所です。

それほどに正解が見えにくい仕事なのです。

人・モノ・温度・風・色・場所・時期・好みから生立ちに至るまで、様々な要素を「建築」という1つの造形にどう調律していくのか?

とかく住宅の「設計」というのは、そこに住む家族固有の倍音(和音)を探し出し、表現していく事のように思います。
家族の成長に従って少しづづチューニング出来る可変性や、その家族の核である不変性を見極め現実に表現していく仕事。

 

とても楽しく奥深い仕事を本職とできて、幸せに思います。

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道下 孝幸

Takayuki Michishita

1994年 福岡県立新宮高校卒業
1998年 私立福岡大学建築学科卒業
1998年 福岡市内某設計事務所入社
2006年 太宰府市内某住宅メーカー入社
2016年 &.Link一級建築士事務所設立

2021年 株式会社&.Link一級建築士事務所設立

株式会社&.Link一級建築士事務所

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